いざブログを始めようといろいろ調べているうちに、無料ブログと有料ブログのサービスがあることに気づくと思います。
それぞれの違いはどのようなものなのでしょうか。
サービスによって得意なもの、苦手なものは異なってくるので、自分に向いているものを選びたいところです。
今回は無料・有料それぞれの代表的なサービスについて解説しつつ、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
無料ブログの種類
まず無料ブログの種類からみていきましょう。
代表的な無料ブログサービスは3種類ありますが、それぞれ特徴は強みは異なるので、把握した上でどれを選べば良いのか考えることが大切です。
はてなブログ
ブログを無料で始めたい方が一度は目にしたことがあるであろうサービスが「はてなブログ」です。
利用している人の数も多いので、不明点や疑問点があっても検索すればすぐに解決策が見つかり、利用しやすいのも魅力です。
無料でも利用できますが、独自ドメインが利用できず、運営の広告が大きく表示されるなど、不便な点も多少あります。
また、はてなブックマークの被リンク効果が以前より弱くなっており、SEOに弱いのも難点です。
Amebaブログ
ブログと聞いたらAmebaブログ、通称「アメブロ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
気軽に始められることもあり、多くの方が利用しています。
多くの芸能人が利用しているのもあり、知名度が高いのが魅力です。
ただし、収益化という観点から考えると、やや使いにくい部分もあります。
2020年から外部ASPでのアフィリエイトが禁止されているのです。
分かりやすく説明すると「Amebaが許可しているところ以外のアフィリエイトはダメよ」ということです。
Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングのアフィリエイトはできますが、「Ameba Pick」という独自のアフィリエイトを利用しなければなりません。
独自ドメインが使えない点や、運営側から広告を入れられるなど不便な点も多いです。
ただし、ユーザーの層が後ほど紹介する「WordPress」と異なる点やメリットが多いので、両方運営するのも選択肢の1つでしょう。
note
近年、無料のブログサービスとして人気を集めているのがnoteです。
記事の有料販売が最も有名なシステムで、有料noteで財を成した人も多いです。
「マガジン」という機能もあり、月額課金制なので、人気さえ獲得できれば継続的に収入を得られる点も魅力と言えます。
ただし、Amazon以外のアフィリエイトが不可な点や、独自ドメインを設定するのに毎月8万円(税抜き!)という高額なプランを契約しなければならない点がデメリットです。
よって、SEOで集客する、というよりは「自分の文章を商品として売る」という気概のある方に向いているサービスと言えるでしょう。
有料ブログの種類
続いて、有料ブログについて詳しく紹介していきます。
こちらも代表的な3つのサービスをみていきましょう。
WordPress
まずはブログといえばこのサービス、WordPressです。
管理するのは自分であり、他のサービスのような機能の制限が無いのが魅力です。
アフィリエイト・アドセンスの設置も自由で、好きなようにできます。
余計な広告も入らず、使いやすさは「ダントツ」と言えるでしょう。
後ほど解説しますが、「プラグイン」を利用すれば高度な機能をプログラミング不要で使える点も魅力です。
独自ドメインが利用できるので、SEOの観点から見ても非常に有利と言えます。
サーバーとドメインを自分で契約する必要があるので、毎月1,000円〜程度の料金がかかりますが、それは他の有料ブログサービスも同じです。
ブログで「稼ぐ」ことが目的ならば有料サービスを利用するのが基本であることを考えると、他のサービスも月額1,000円〜はかかりますし、WordPressがおすすめです。
はてなブログPro
はてなブログProは初心者でも簡単に利用できるブログのサービスです。
簡単にブログを始められるので、WordPressのように自由度が高いサービスに抵抗がある方におすすめできます。
Googleアドセンスとアフィリエイト、いずれの収益方法も許可されているので、利用しやすいです。
CSSの編集も簡単にでき、カスタマイズをしたい人にもおすすめできます。
また、はてなブログはユーザー同士の交流が多いので、「SNSで自分から話しかけるなど、友達を作るのは苦手だけれど、交流はしたい」という方にもぴったりです。
一方、スマホアプリの使い勝手が微妙な点や、エディターの自由度が低く、マーカーを引くにあたってもカスタマイズが必要な点など、デメリットもいくつかあります。
noteプレミアム
先ほど紹介したnoteのプレミアムプランも、有料ブログとして多くの方が利用しています。
コメントのON/OFF機能や、クリエイターページにAmazonの商品リンクが貼れるようになるなど、無料プランに比べて、使える機能が増えます。
予約機能も使えるようになるので、投稿時間を固定したい人にも良いでしょう。
また、有料マガジンを購入できるようになるのも魅力です。
ただし、これらはいずれも「普通なら無料で使えてもおかしくない機能」とも言えます。
独自ドメインを利用するには先ほど軽く触れたnote proを契約しなければならず、税抜きで毎月8,000円という強気な価格設定です。
よって、「noteという媒体が好き」「目標にしているブロガーがnoteで有料マガジンを販売している」という方以外はnoteを選ぶ選択肢は特に無いでしょう。
無料ブログのメリット・デメリット
ここからは無料ブログを利用するにあたってのメリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。
それぞれを把握した上で、自分がブログを始める媒体をどれにするのかを考えていきましょう。
まずは無料で、気軽に始めたいという方は確認してみてください。
メリット
先に無料ブログのメリットについて確認していきましょう。
無料ブログのメリットは大きく分けて3つあります。
お金がかからない
無料ブログのメリットとして真っ先に挙げられるのが、お金がかからないことです。
全ての人がブログを続けられるわけではありません。
まずは一旦ブログを書いてみて、定期的に更新できるかどうかを判断してからでも遅く無いです。
「まずは気軽に始めてみたい」「ブログで稼ぐつもりは無い」という方は、無料ブログでも問題ないでしょう。
初心者でも始めやすい
初心者でも始めやすいという点も、無料ブログのメリットの1つでしょう。
無料ブログは拡張性が低い、つまり自由度が低く、デザインなどを自由にカスタマイズできません。
その分、小難しい操作を必要とせず、敷居が低いのです。
管理が不要
無料ブログはそのサービスを運営している会社が管理してくれるので、ユーザー側が管理をする必要がありません。
有料ブログは自分で管理する必要があるので、色々と面倒なことが発生する場合もあります。
ブログを書くことだけに集中でき、もしトラブルなどが発生しても、待っているだけで復旧します。
デメリット
一方で、無料ブログにはデメリットもあります。
大きく分けて4つあるので、一緒に確認していきましょう。
自由にデザインできない
無料ブログは自由度が低く、あまりカスタマイズできません。
基本的にどのブログも同じようなデザインになり、デザインできたとしてもテンプレートの中から選ぶ程度です。
ヘッダーやプロフィールの画像くらいは自分で作成して使うことができますが、「自分だけの、独自のデザインのブログ」を作ることはできません。
自分の好きなようにデザインして、スタイリッシュなデザインを作成したい方は無料ブログでは満足できないでしょう。
独自ドメインを利用できない
独自ドメインを利用できないのも、無料ブログのデメリットです。
独自ドメインを利用するとGoogleアドセンスの審査にも通りやすくなりますし、自分だけのオリジナルのURLを利用できるのでテンションも上がることでしょう。
万が一、利用しているサービスが終了してもブログを別サービスに移動できるなど、多くのメリットのある独自ドメインを利用できないのは大きなデメリットです。
また、ブログに知見のある人がブログを開いた際、独自ドメインを利用しているか否かで「このサイトはちゃんとしているな」と判断されることも多いので、独自ドメインを利用できないのは痛いと言えます。
収益化を制限される
無料ブログ系のサービスは、基本的に広告を運営会社側が掲載しており、自由に広告を掲載できません。
まれに広告を掲載できるサービスもありますが、利用できる広告の種類が制限されていることが多く、自由に広告を利用できるサービスはありません。
広告の自由度が低いということは、「お金を稼ぐ方法を制限される」ということでもあります。
「これからブログを頑張って、稼いでいきたい」という人にとっては大きなデメリットです。
カスタマイズに制限がある
無料ブログサービスは、デザインだけでなくその他のカスタマイズにも制限があります。
例えば、WordPressなら、スマホでサイトを見ている人が下にスクロールする際、お問い合わせリンクを常にページ下部に設定できたり、お問い合わせ項目を自由に設定できたりします。
しかし、無料サービスの場合は、すでに用意されている機能を追加することしかできません。
ユーザーが使いやすい、成約につながりやすいデザインにできないため、有料ブログよりも成約率が高くなることはないでしょう。
SEOに弱い
無料ブログは基本的にSEOに弱いです。はてなブログは他の無料ブログサービスよりSEOに強いですが、それでも有料サービスに比べると強くありません。
SEOに強いプログラミングの組み方などもあるのですが、基本的に無料ブログはそういった対策はされていないので、自分の記事だけで勝負する必要があります。
長い目で見て、「ブログを伸ばし、収益を伸ばしていきたい」と考えている人にとっては、物足りない結果になる可能性が高いです。
有料ブログのメリット・デメリット
ここからは有料ブログのメリット・デメリットについて紹介していきます。
「ブログで稼いでいきたい」と考えている人におすすめなのは有料ブログなので、ぜひ確認していってください。
メリット
まずは有料ブログを利用するメリットについて紹介していきます。
大きく分けて5つのメリットがあるので、一緒に確認していきましょう。
デザイン性の高さ
有料ブログはデザイン性が非常に高いので、好きなようにデザインできます。
特にWordPressには無料かつデザイン性の高いテーマが用意されているので、プログラミングができない人でも好みのデザインを作成できます。
また、より高度なデザインを組みたい人は自分でプログラミングを勉強するか、数万円出してランサーズやクラウドワークスでエンジニアさんを募集しても良いでしょう。
特にトップページのデザインはブログの「顔」でもあるので、納得できるデザインを作成しましょう。
独自ドメインを利用できる
ここまで何度も紹介してきているように、独自ドメインを利用することはブログを伸ばしていく上で非常に重要です。
「独自ドメイン」について再度おさらいしておくと、サイトのURLのである「〇〇.com」の「〇〇」の部分です。
この部分が独自のものであるかどうかでブログの見栄えは大きく異なりますし、自分のサイトをブランディングできます。
広告を自由に掲載可能
広告を自由に掲載できるのも、有料ブログの大きなメリットです。
この記事を読んでくれている方のほとんどが最終的にブログの収益化を目指しているはずなので、この点は非常に重要です。
確かに、無料ブログでも広告の掲載自体はできます。
ただし、掲載できる広告の種類が限られますし、クリック報酬型の広告である「Googleアドセンス」の審査に通りにくいのもデメリットです。
ブログを収益化し、そして収益を伸ばしていくには広告が不可欠なので、自由に掲載できる有料ブログこそ、ブロガーに向いていると言えます。
SEO対策をしやすい
SEO対策をしやすいのも有料ブログの大きなメリットです。
独自のドメインとサーバーを利用できますし、長く運営していけばSEOの評価が高まります。
多少難易度が高いですが、調べれば自分でもできる、SEO対策に有効なカスタマイズも多いです。
WordPressでは「All in one seo」などの解析ツールを簡単に利用できるので、SEOの観点から見て、どのように改善していけば良いのか分かりやすいのもメリットです。
カスタマイズ性の高さ
有料ブログはカスタマイズ性が高いです。
自分の好きなデザインにできるのはもちろん、追加できる機能も多いです。
プログラミングが全くできない人でも簡単操作で追加できる機能が多く、自分の好きなデザインで、かつ自分が使いやすいと感じるブログを提供できます。
デメリット
もちろん、有料ブログにもデメリットがあります。
あらかじめデメリットも確認した上で、無料ブログと有料ブログ、どちらを利用するか考えていきましょう。
管理が少し面倒
有料ブログの難点として、多少管理が難しいことが挙げられます。
セキュリティの対策やバックアップ、不正アクセス対策など、自分で行わなければならないサービスも多いです。
最近ではこうした管理を簡単に行えるサービスが増えているものの「何もしなくて良い」わけではないので、「ブログが完成したら、あとは記事を書く以外の作業をしたくない」という方には不向きかもしれません。
とはいえ、調べたらわかることがほとんどなので、「PC初心者だからできなかったらどうしよう…」と不安な方でも、ほとんど問題ないでしょう。
料金がかかる
当然ながら、有料ブログには料金がかかります。
WordPressは月1,000円〜、noteプレミアムは月500円〜で利用できますが、収益化できるまでは「まだ収益化できていないのに、月額料金を払っている」とマイナスに感じる人も居るでしょう。
正しい方法で、コツコツと続ければブログは収益化できるものですが、「それまでの期間、1円もかけたくない」という人は一度、自分が本当にブログに向いているのかを考えてみましょう。
思い立ってすぐに書き始めることはできない
有料ブログ系のサービス、特にWordPressは「思い立ったらすぐに記事を書ける」わけではありません。
ドメインやサーバーを契約する必要があり、契約内容が反映されるまで待つ必要があります。
この待ち時間にストレスを感じる人は、もしかすると無料ブログの方が良いかもしれません。
しかし、記事というものは直接書きこまなければならないわけではないので、メモ帳やGoogleドキュメント、Wordなどに下書きしても良いです。
何より、SEOで上位を狙うならば本格的な構成を作成しなければなりません。
本気で上位を狙うならば構成作成に20分以上はかかりますし、構成を作ってワクワクしながら反映を待っても良いで絵しょう。
SEOに強い記事を作るためのキーワード選定の方法については下記の記事で紹介しているので、ぜひ併せて確認してみてください。
ブログを始めるならWordPressがおすすめな理由
結論として、ブログを始めるならWordPressを利用するのが一番おすすめです。
多くの方が「ブログといえばWordPress」と言っていますが、その理由について掘り下げていきます。
カスタマイズ性が高く、初心者でも使いやすい
WordPressは無数の「テーマ」が用意されており、これを利用すればさまざまなデザインのブログを作成できます。
無料のものも多く、カスタマイズ機能が豊富なテーマを利用すれば、自分だけのスタイリッシュなブログを作れるでしょう。
プログラミングができればなお良いデザインが作れますが、できなくとも十分素敵なデザインのブログを作れます。
また、ユーザー数が多いので、わからないことがあっても、大体のことは検索するだけで解決します。
「プログラミングはおろか、PCの使い方も怪しいんですけど…」という方でも問題ありません。
もともとブログ用のサービスなのでブログに適している
最近ではWordPressを利用した企業のWebサイトなども多いですが、WordPressはもともと、ブログ用のサービスとして始められました。
よって、ブログを運営するにあたって、非常に利用しやすいサービスなのです。
ブログ用に作られているテーマも多いですし、使いやすく、SEOに強いブログを作成できます。
これからブログに力を入れて、収益を伸ばしていきたいと考えている人にとって、これ以上ないサービスと言えるでしょう。
プラグインを利用すればプログラミングができなくてもOK
基本的にデザイン性が高く、便利な機能が多いサイトを作るにはプログラミングができる必要があり、HTMLやCSSはもちろん、PHP、JavaScriptなどの言語も学ぶ必要があります。
しかし、WordPressには「プラグイン」という拡張機能があり、有志が作成したプラグインが無料で配布されています。
お問い合わせフォームを簡単に作成できる「Contact Form 7」や画像を軽くし、サイトが重くなることを防げる「EWWW Image Optimizer」サイトマップを自動で作ってくれる「XML Sitemaps」など、他にも多くの便利なプラグインがあります。
もちろん、プログラミングができればよりスタイリッシュで使いやすいブログを作れますが、プラグインを活用すれば、プログラミングができない方でも、十分にデザイン・機能ともに良いブログが作れるでしょう。
【まとめ】WordPressを利用してブログを始めよう
今回は無料ブログと有料ブログ、それぞれの代表的なサービスを紹介し、無料ブログと有料ブログのメリット・デメリットについても紹介しました。
結論として、ブログで稼ぐならばWordPressがおすすめです。
とはいえ、ブログを運営する目的は人それぞれなので、目的に応じて適切なサービスを利用しましょう。
ぜひ本記事を参考にあなたにぴったりのサービスを利用して、ブログを楽しんでください。