ロングテールキーワードという言葉をご存知でしょうか。
ブログを伸ばすにあたって非常に重要なものなのですが、ビッグキーワードやミドルキーワードとなどといった他の言葉と区別が難しいという人も多いでしょう。
そこで今回はロングテールキーワードに絞って、メリットや特徴について解説していきます。
ロングテールキーワードを活用すれば、ブログを始めてから早い段階で記事を検索結果の上位に押し上げることも可能なので、ぜひ参考にしてみてください。
ロングテールキーワードとは？
まずは、ロングテールキーワードという言葉の意味について考えていきましょう。
「ロングテールキーワード」とは複数のキーワードを組み合わせる形で構成されている、検索ボリュームが比較的少ない、およそ100から500程度検索されているキーワードのことです。
3語から4語程度でで構成された複合のキーワードなので、競合が少なく、上位表示させやすいのが特徴です。
ちなみに、ロングテールキーワードを含め、ビッグキーワード、ミドルキーワードなどについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せて確認してみてください。
ロングテールキーワードをブログ記事に活用するメリットとは？
続いてロングテールキーワードをブログ記事に活用するメリットについて詳しく紹介していきます。
ロングテールキーワードには大きく分けて3つのメリットがあるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
記事作成がしやすい
まずは一つ目のメリットとして、記事制作がしやすいということが挙げられます。
ロングテールキーワードは先ほども説明したように、複数のワードで構成されているので、検索意図が明確なことが多いです。
例えば「SEO」というビッグワードのみだと、果たしてSEOについて学びたいのか、ブログのSEO対策がしたいのか、SEO業者を探しているのか、さまざまな理由が推測されて、検索している人の意図を判断することが難しいです。
では、ミドルキーワードで考えてみましょう。
ミドルキーワードは2個なので、ある程度検索意図が明確になります。
「SEO 対策」「SEO 記事」など、ある程度何の目的で検索がされているのか分かりやすいことでしょう。
そして最後に、この記事の主題であるロングテールキーワードです。
「SEO 対策 ブログ」で検索している人のほとんどは「自分のブログにしっかりとSEO対策を施して、より検索上位に上げたい」と思っている人でしょう。
かなり検索の意図が絞られてくるので、記事制作をするにあたっての負担が少ないのです。
記事を訪れるユーザーの意欲が高い
ロングテールキーワードには「記事を訪れるユーザーの意欲がそもそも高い」というメリットもあります。
例えば、「医療脱毛 東京 選び方」で検索している人は医療脱毛を受けることはそもそも「前提」としていることが多いです。
すでに医療脱毛を受けるという明確な意図を持って検索しており、そこで適切なクリニックを紹介できれば、クリック、そして成約に繋がる可能性が非常に高いのです。
もちろん、全てのロングテールキーワードに当てはまるというわけではありませんが、ユーザーの意欲が高いことが多いです。
しっかりとユーザーの検索意図を把握して、適切な商品やサービスを紹介してあげることで、成約率がぐっと上昇するでしょう。
検索において上位表示されやすい
検索において上位表示されやすいというのも、ロングテールキーワードの大きなメリットです。
先ほど「ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ない」と紹介しましたが、つまりそれは「競合性が低い」ということでもあります。
ブログ初心者でも、比較的早い段階でアクセスを稼ぐことができ、上位表示させられる可能性があります。
よって、ブログを始めてすぐの人は、ロングテールキーワードを中心にキーワード選定を行うことで、より多くのアクセスを稼げるようになるでしょう。
ロングテールキーワードのデメリット
ここまでロングテールキーワードの特徴やメリットについて紹介してきましたが、残念ながらロングテールキーワードにはデメリットも存在します。
下記の2点を理解した上で、ロングテールキーワードを適宜活用することをおすすめします。
膨大なアクセスは期待できない
「ロングテールキーワードはアクセス検索ボリュームが少ないから検索上位に表示されやすい」と先ほど説明しました。
つまり、検索している人があまり多くないということでもあります。
よって、「圧倒的なアクセス数」を稼ぐのは難しいでしょう。そもそも調べている人が少ないからです。
どれだけ多くてもロングテールキーワードのボリューム検索ボリュームは1000回程度とされています。
すぐに成果が出るわけではない
ロングテールキーワードのデメリットとしてもう一つ、「成果が出るまでに少し時間がかかる」ということが挙げられます。
ロングテールキーワードは一つの記事あたりのアクセス数があまり多くありません。
つまり、複数の記事を作成する必要があります。「すぐに収益を出せる」タイプの記事ではないのです。
一つの記事だけを検索上位に上げてもそこまで収益が出せないので、複数の記事を作成する必要があります。
ロングテールキーワードを活用して記事制作する方法を解説
続いてロングテールキーワードを活用して記事を制作する方法について詳しく紹介しておきます。
3つのステップがあるので、参考にしてください。
キーワードプランナーを使う
まずは何と言っても、キーワードプランナーを活用する必要があります。
キーワードプランナーを活用することで、自分のがキーワード候補にしている用語がどの程度検索されているか分かります。
ロングテールキーワードは多くとも1000程度の検索ボリュームであることが多いですが、まれにかなりの人が検索している場合もあります。
そういった場合は競合が強く、なかなか勝てないので、自分が利用しようと思っているメインのキーワードがどのくらい検索されているか、必ず確認しておくようにしましょう。
ビッグキーワードから考える
軸となるビッグワードを決めるのも、ロングテールキーワードを決める上で非常に重要なポイントです。
なぜならば、最終的に自分が上位表示させたいと考えているビッグキーワードと関連付けておくことで、Googleがそのトピックに詳しいブログであると評価してくれるからです。
例えばあなたがスポーツのブログを運営している場合、「サッカー」「野球」「バスケットボール」などがビッグキーワードです。
このようにビッグキーワードからロングテールキーワードに掘り下げていくことで、ブログの構造が非常に分かりやすくなります。
実際に検索して競合ブログをチェックしてみる
残念ながら、「ロングキーワードであれば何でも上位表示を獲得できる」というわけではありません。
検索数が比較的少ないキーワードでも、ライバルが大手企業の運営しているメディアなどである場合、なかなか上位表示を目指せません。
よってキーワードプランナーやラッコキーワードなどを活用して、キーワードの候補を絞り込んだら、続いてそのキーワードで実際に検索してみましょう。
そのキーワードにおいて上位表示されているサイトやブログが比較的小規模なものである場合、あなたが記事を書いてからすぐ上位表示を狙えるかもしれません。
また、この際は必ず他の記事の内容についてもチェックしていきましょう。
最低でも上位5位までの記事を読み込むことで、自分が何を書けば良いかわかりますし、「この記事よりも良いコンテンツを提供する」という指針にもなります。
Googleはユーザーに対して「正しい情報を」「的確に」提供できるブログを上位表示させる傾向にあるので、ライバルの記事を上回る内容のものを制作するよう心がけましょう。
ロングテールキーワードを活用して記事制作をするポイント
続いて、ロングテールキーワードを活用して記事制作をする際のポイントも2つ紹介していきます。
下記の2点を押さえておくことで、ロングテールキーワードの記事をさらに上位表示させられることでしょう。
成果が悪ければすぐにリライトする
記事が公開されて少し経ったら、Googleアナリティクスやサーチコンソールなどを活用して、定期的に記事がどの程度アクセスされているか確認していきましょう。
せっかくロングテールキーワードを活用して記事制作をしたにもかかわらず、あまりアクセスされていない場合、リライトを行った方が良いかもしれません。
「リライト」とはすでに公開されてある記事をさまざまな角度から分析し、修正、または加筆を行うことです。
ブログを伸ばすために非常に重要な対策であり、必要不可欠とも言えるものです。
ロングテールキーワードの記事においては特に定期的なリライトが必要とされているので、「記事を作成して終わり」ではなく、アクセスをしっかり解析して効果測定を行いましょう。
ユーザーの意図をさらに意識して執筆する
ロングテールキーワードの場合、どのような意図でユーザーが検索をかけているのか、想像はしやすいです。
その意図をより意識して執筆することで他のロングテールキーワードを採用しているブログを出し抜くことができます。
例えば、先ほどお話しした「医療脱毛 東京 選び方」を例に挙げると、多くの方は「可能な限り安く利用したい」と考えているはずです。
そこで、まず記事内で全体的なおすすめランキングを紹介した後、「安く脱毛したい人向けランキング」「電車で通いたい人」ランキング」「予約の取りやすさを優先したい人ランキング」などでさらに絞って紹介してあげるのです。
これにより、ユーザーはニーズに合わせて目次から読みたい部分だけを読み、短時間でニーズを解決することができます。
このようなユーザーの意図をさらに深掘りした記事は多くの需要を満たすことができるので、Googleからも高く評価されることでしょう。
ロングテールキーワードを活用して意欲のある読者を集めよう！
今回はロングテールキーワードとはどのようなものなのか、そしてメリットや記事制作に活かす方法について詳しく紹介してきました。
ロングテールキーワードは比較的検索上位を取りやすい、そしてモチベーションの高いユーザーを集めやすい傾向にあります。
だからこそ、定期的にリライトを行い、効果測定をすることが重要なのです。
ぜひ本記事を参考にして、ロングテールキーワードを活用し、あなたのブログが上位に表示されるように工夫してみてください。
