AIの進歩には目覚ましいものがあり、最近ではchatGPTを用いて文章を作成する人も多いです。
そういった中で、「ブログ記事の作成はchatGPTで可能なのか?」と考える人も多いでしょう。
そこで今回はchatGPTをブログに活用する方法と問題点について詳しく紹介していきたいと思います。
ブログの収益を伸ばしていきたい方はぜひ参考にしてみてください。
- chatGPTをブログで活用したい人
- ブログ記事を量産したい人
- chatGPTとSEOの相性を知りたい人
ChatGPTについて簡単におさらい
まず、簡単にchatGPTについておさらいしておきましょう。
chatGPTは高度なAI技術を活用して、まるで人間が相手かのような自然な会話ができるAIのチャットサービスで、2022年11月に公開されました。
リリース後わずか2ヶ月でユーザー数は1億人を突破するなど、世界中で利用されているサービスです。
現在は無料版のものが「GPT3.5」有料のものが「GPT-4」として提供されています。
質問に回答してくれるのはもちろんのこと、代わりにリサーチをしてくれたり、文章を作成してくれたりとブログ作成においてもさまざまな役割をこなせるAIです。
【結論】chatGPTでブログ記事作成は「できないこともない」です
まず結論として、chatGPTでブログ記事を作成することは「できないこともない」というのが正解でしょう。
確かにchatGPTは優秀ですが、全ての作業を任せてしまうと、ユーザーのニーズを満たす記事を作成することは難しいからです。
chatGPTはこれまでのAIよりもはるかに能力が高く、自然な文章を作成することができますが、人間の気持ちに寄り添った文章を書くことはまだ難しいです。
chatGPTを活用することでブログをスムーズに作成できる部分もありますが、完全に頼るということはまだ不可能です。
ライティングに活用するならGPT-4を契約しよう
また、ライティングに活用する場合は無料のGPT3.5ではなく、GPT-4を契約する方が良いでしょう。
GPT-4はサブスクリプションサービスで、毎月20ドルなので、2,700円程度です。
AmazonプライムとNetflixをセットにしても毎月2,090円であることを考えると、やや高くは感じますが、ライティングに活用したい場合は必ずGPT-4を契約してください。
なぜGPT-4を契約する必要があるかというと、GPT3.5は平気で嘘をつくからです。
GPT-4の場合はわからない情報に関しては「分からない」と返ってくるのですが、3.5は分からないことでも適当に話を作って書いてしまうので、ファクトチェックが難しいのです。
一つひとつの情報について真偽をチェックする必要が出てくるので、「自分で書いた方がよほど早い」という本末転倒な自体に陥ってしまう可能性もあります。
よって、chatGPTをブログに活用するなら、必ず有料プランを利用しましょう。
chatGPTでブログ記事を作成するメリット
ここからはchatGPTを用いてブログ記事を作成するメリットについて詳しく紹介していきます。
大きく分けて3つあるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
記事作成にかかる時間を短縮できる
まず一つ目のメリットとして、記事作成にかかる時間を大幅に短縮できることが挙げられます。
さすがに出力された文章をそのまま全て、何も修正せず公開することは難しいですが、加筆・修正するだけである程度のクオリティのものを作成できます。
ブログを執筆しているとき、執筆の途中で何を書けば良いのか分からず、詰まってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
chatGPTに文章を出力させて、それを修正する場合はこの時間を短縮できます。
「何を書けば良いか分からず、詰まる」という悩みを解決してくれるだけでも、十分に有用であると言えるでしょう。
どのようなジャンルの記事にも対応可能
どのようなジャンルの記事にも対応できるというのも、chatGPTの魅力です。
全てのジャンルを担当できるライターは非常に貴重ですが、chatGPTは全て対応してくれるので、仕事を一気に楽にしてくれることでしょう。
このブログの記事のように、SEOに関してやブログの伸ばし方はもちろんのこと、スポーツ、美容、ダイエット、就活、不動産などさまざまなジャンルに対応してくれます。
よって、複数のブログやメディアを運営している人も活用できます。
人件費を節約できる(外注している人向け)
これは記事の作成を外注している人向けの話になってしまいますが、人件費を削減できるのも魅力的なポイントです。
記事を外注している場合、構成をライターに渡して書いてもらい、それを修正し、公開するというのが一般的な手順だと思います。
しかしこれでは人件費がかかってしまいます。
chatGPTに全ての文章を書かせた場合でもライターに書いてもらった場合でも、程度の差こそはあれ「修正しなければならない」ことに変わりはありません。
「忙しすぎて手が回らない」という方でなければ、そこまで大きな違いはないので、人件費の削減という視点から考えても導入をおすすめします。
chatGPTでブログ記事を作成するデメリット
ここまでchatGPTをブログに活用できる理由や、メリットについて解説してきました。
しかし、冒頭でchatGPTを用いたブログ記事の作成は「できないこともない」とお伝えした理由をここから解説していきます。
chatGPTでブログ記事を作成することにはデメリットもいくつかあるので、一緒に確認していきましょう。
温かみのある文章を書けない
温かみのある文章を書けない、というのがchatGPTの一番のデメリットと言えるでしょう。
もちろん一昔前と比べたらAIの技術は圧倒的に向上していますし、人によっては違和感を感じないレベルの文章を作成できることもあります。
しかし、残念ながらchatGPTを使ったことがある人からすると「この記事はchatGPTで作成されたのでは?」と感づかれてしまうことも多いです。
試しに、この「温かみのある文章を書けない」ということについて、chatGPT本人に説明してもらいましょう。
chatGPTに聞いてみた
Q.chatGPTが温かみのある文章を書けない理由を説明してください。
A.ChatGPTは非常に高度なAIであり、多くの異なるスタイルやトーンでテキストを生成する能力を持っています。しかし、ChatGPTが「温かみのある文章」を書くことに関してはいくつかの限界があります。
感情の理解と表現の限界: AIは人間のように感情を経験したり理解したりすることができません。そのため、温かみのある文章を書く際には、人間の感情を模倣することに依存しますが、これは本物の感情とは異なる場合があります。
個人的な経験や感受性の欠如: 温かみのある文章は、しばしば個人的な経験や深い感受性に根ざしています。AIは自己の経験を持たず、人間のように感受性を持つこともできません。
文脈の理解に限界: AIは文脈を完全に理解することが困難です。温かみのある文章は、特定の状況や感情的な文脈に深く根ざしていることが多いため、AIはこの点で劣る可能性があります。
クリエイティブな洞察の欠如: 人間の作家は、独自の洞察や創造性を文章に注ぐことができますが、AIは既存のデータやパターンに基づいて学習し、生成します。そのため、新たな視点や深い洞察を文章に加えることが難しいです。
これらの理由から、ChatGPTは技術的に高度であっても、真の意味で「温かみのある」文章を書くことには限界があると言えます。それでも、ChatGPTはユーザーからのフィードバックやガイダンスを通じて、より人間らしい文章を目指して進化し続けています。
確かに、非常に精度が高く、納得できる回答をしてはくれましたが、赤文字で示した部分の表現に違和感を覚えた人も多いのではないでしょうか。
残念ながら、いかにも「AIが書きました」という雰囲気の漂う文章になってしまうこともあります。
もちろん、こうした文章に対して違和感を覚えない人もいるかもしれません。
しかし、不自然に感じる人も多いでしょう。
よって、このような文章が生成された場合は、自分の手で修正する必要があります。
間違っている情報をあたかも本当のように書いてくる
これは先ほども説明しましたが、chatGPTはまれに「あたかも本当のように、間違っている情報を伝えてくる」ことがあります。
GPT-4の場合はほとんどの場合「わからない」と正直に教えてくれますが、こちらでは嘘を見破ることが難しいので、結局ファクトチェックしなければなりません。
有料版の場合、ほとんど心配する必要はありませんが、あらかじめファクトチェックが必要な情報については自分で調べてから提示し、文章を書いてもらう方が良いかもしれません。
将来的にペナルティを課される可能性がある
これは将来的な話なので、何とも言えない部分ではあるのですが、ペナルティーを課される可能性があるということも忘れずにおきましょう。
GoogleはこれまでさまざまなSEOに関するコアアップデートを行ってきましたが、そのうちのほとんどは「ユーザーの悩みを解決できる、優秀な記事を検索上位に上げる」という目的のもとに行われています。
全てのchatGPTを用いるブログ運営者が真摯に記事を作成してくれれば良いのですが、残念ながらそういう人ばかりではありません。
今後、chatGPTを利用して適当な記事を公開する人が増えれば、「chatGPTを用いた」だけでペナルティを課すことになる可能性も否めません。
著作権侵害をしてしまう可能性がある
chatGPTはWeb上に公開されている記事などから情報を仕入れて記事を作成するので、ほとんど他のブログと同じ文章が生成されることもあります。
もし、そのブログを公開している人があなたの記事を読みに来て「自分とほとんど同じ文章が公開されている」と判断した場合、著作権侵害で訴えられる可能性もあります。
相手の意見が認められて損害賠償を支払わなければならない可能性もありますし、もし相手の意見が退けられたとしても、大変な思いをすることは間違いありません。
よって、生成された文章にオリジナリティがあるのか確認する必要があるのです。
コピペ率が上がる可能性がある
chatGPTを利用すると、コピペ率が上がる可能性があります。
chatGPTは基本的にオリジナルの文章を作るのではなく、さまざまなリソースから得た情報をまとめて文章に直すので、コピペ率が比較的高い傾向にあります。
よって、chatGPTによって生成された文章を修正した後、そのまま公開するのではなく、一度コピペチェックツールを使って、一致率が50%以下になっているかを確認してからにしましょう。
コピペ率を確認するツールはCopyContentDetectorがおすすめです。
chatGPTをブログ記事作成に活かす方法
続いて、chatGPTをブログ記事の作成に活かす方法について詳しく紹介していきます。
手動で行う部分とchatGPTに任せる部分をはっきりとさせることで、クオリティを保ったままスピーディーに記事を作成できることでしょう。
Googleキーワードプランナーで対策キーワードを選定する(手動)
まずはGoogleキーワードプランナーで対策キーワードを設定します。
自分が書きたいテーマに沿っていくつかキーワードを入力し、その中で検索ボリュームがあるものを調べ、選定していきましょう。
構成案を作成する(手動)
続いて構成案を作成します。
構成を作成する際は自分で考えて自分の頭の中だけで完結させるのではなく、ラックキーワードなどを用いて、少なくとも上位5位に表示されている記事の見出しや構成などを参考にしつつ作成しましょう。
GPT-4の場合は記事の構成作成もある程度高精度で行ってくれるので、自分の作った構成案に足りない部分が無いか確認するために、出力して指示を出してみても良いでしょう。
ブログ記事の構成を作成するためのプロンプトは下記の通りです。
構成出力のプロンプト
あなたはプロのwebライターです。
下記の条件を守って、検索上位に表示される記事の構成を作成してください。
①「〇〇×〇〇」が対策キーワードです。
②「〇〇×〇〇」で調べた際に上位10位以内に表示される記事を参考にしてください。
③作成した見出しに関する公的機関のデータがある場合は、そのデータのURLも併せて記載してください。
本文執筆をする(自動)
構成案が完成したら、続いて本文執筆を指示しましょう。
プロンプトのテンプレートは下記の通りです。
本文執筆のプロンプト
あなたはプロのライターです。
(ここに自分で作成した記事の構成を入れる)
上記の構成を参考にして、下記のポイントに注意して記事を執筆してください。
①「〇〇」に関するプロとして執筆してください。
②「〇〇×〇〇」それぞれのキーワードは可能な限り近くに配置してください。
間に3語以上単語が入らないようにしてください。
③可能であれば共起語も含めて書いてください。文章がおかしくなる場合は無理に入れなくても良いです。
下記のURLを参考にしてください。
(ここにラッコキーワードの共起語のURLを貼る)
④同じ語尾を連続して使うのは2回までにしてください。
⑤難しい言葉を使う際は、その解説まで行ってください。
⑥PREP法で執筆してください。
⑦利用する情報は可能な限り新しいものを利用して、もしわからない部分があれば「わからない」と書いてください。
⑧真偽が不明な情報は記載しないでください。
基本的にはこの指示である程度クオリティの高い文章を作成してくれます。
とはいえ、chatGPTは日々アップデートが繰り返されているので、上記のプロンプトが役に立たない場合もあります。
おかしな部分があれば適宜自身で修正して、WordやGoogleドキュメントなどに保存しておくと良いでしょう。
また、本文執筆をさせた場合と、自分でイチから書いてみた場合を比較して、どちらのクオリティが高く、どちらが早く作成できるかも計算してみると良いでしょう。
人によっては自分で書いた方が早い場合も十分にあるので、題材を寄せるなど、同じ条件下で比較してみてください。
公正する(手動)
本文執筆が終わった後に公正を行うのが重要です。
chatGPTで出力された文章をそのまま公開するのは非常に危険です。
コピペ率のチェックはもちろん、おかしな文章が無いかをチェックした上で、公開するようにしましょう。
chatGPTにブログ記事を書かせた後に再度チェックしたいこと
ここからは記事を公開する前に、chatGPTに書かせた文章を確認するにあたってチェックしたいことについて詳しく紹介していきます。
ここまでの記事で簡単に紹介している内容ではあるので、理解できている方はこちらをクリックして飛ばしていただいても構いません。
間違った情報を記載していないか
残念ながら、chatGPTは往々にして間違った情報を提供してきます。
GPT-4にアップデートされてからはかなり間違った情報を提供してくることは減りましたが、それでも100%正しい情報を提供してくれるとは限りません。
あなたが絶対の自信がある情報、もしくは公的機関のURLが引用されている情報に関しては神経質になる必要はありませんが、それ以外の情報についてはファクトチェックを行うようにしましょう。
あなたが誤った記事を情報を記事に公開してしまうことで多くの方が間違った認識をしてしまうかもしれません。
ブログが伸びれば伸びるほど多くの人に迷惑がかかることになるので、必ずファクトチェックは行うようにしましょう。
コピペ率が50%以上になっていないか
コピペ率が高いとGoogleから評価を得られないどころか、ペナルティーを食らう可能性もあるので、必ずチェックするようにしましょう。
コピペ率が50%以上になっている場合は、手動で修正を行うことが大切です。
ジャンルによってはどうしても50%以上を超えてしまうこともありますが、それでも60%、70%などかなり高いコピー率が表示された場合は修正するようにしましょう。
ユーザーのニーズに沿った記事になっているか
しっかりと指示出しをしたとしても、chatGPTは人間ほどユーザーに寄り添った記事を書けるわけではありません。
そこで、ユーザーのニーズに沿った記事になっているかを再度自分で確認するようにしましょう。
もしブログ仲間が居れば、先に読んでもらうのも選択肢の一つです。
客観的な意見を取り入れることで、よりユーザーファーストな記事にできます。
chatGPTの書いた文章はどうしても事実を羅列するだけになりがちなので、そこに人間が書く文章特有の「温かみ」などを加えることができれば、より評価されやすくなります。
ブログを大切にするなら手動、記事を量産したいならAIもアリ
ここまでchatGPTについて詳しく話してはきましたが、結論として、「ブログを大切にしたいなら全て手動で行う方が良い」と私は考えています。
確かに時間こそかかってしまいますが、その方が愛着も湧きますし、余計な心配をする必要がありません。
時間を割くことができ、「このブログを絶対に伸ばしたいんだ」という強い気持ちを持って臨んでいる人は全て手動で行うのも選択肢の一つです。
一方、さまざまなアイディアを持っていて、「ひとまず記事を量産してみて、上位に表示されるかどうかを早く調べたい」という方はAIを活用するのも選択肢の一つです。
よって、ブログを大切に伸ばしていくなら自分で全て行い、どんどん記事を書いて伸ばしていきたい、失敗しても構わない、という人はchatGPTも適宜活用すると良いでしょう。
【まとめ】目的に応じて適宜AIを活用してブログを効率よく伸ばそう
今回はchatGPTをブログに活用できるのか、そして使う場合はどのような場面で役に立つのかについて詳しく紹介してきました。
恐ろしいほど早いAIの進歩によって、一部のwebライターは仕事がなくなるほど活躍しているchatGPTですが、まだ人間にはかなわない部分も多くあります。
よって、活用できる部分は活用し、手動で行った方が良い部分に関しては自分で行うことをおすすめします。