ブログを伸ばすにあたって、キーワード選定は非常に重要です。
もちろん、趣味として取り組むブログならば「書きたいこと」を書いてOKです。
しかし、ブログを収益化し、伸ばしていきたいならばニーズを調べ、それに即した記事を作成しなければなりません。
今回はキーワードに関する詳しい説明と、SEOの観点から考えたキーワード選定の方法を紹介していきます。
- キーワードについて網羅的に知りたい人
- ブログがいまいち伸びずに悩んでいる人
- SEOの観点から考えたキーワードの使い方を知りたい人
SEOでキーワード選定はなぜ重要?
そもそも、なぜSEOの観点から考えたキーワード選定が重要なのでしょうか。
大きく分けて3つの理由があるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
SEOで検索結果に上位表示するために必要
誰もがインターネット検索をするにあたり、まずは検索欄にキーワードを入力します。
つまり、ブログにおいてどのようなキーワードを盛り込むかを考えるのが重要です。
適当に「なんとなく」でキーワード選定をしてしまうと、せっかく内容が良くとも、その記事を必要としている人に届きづらくなってしまいます。
ブログ記事のペルソナが明確になる
記事を作成するにあたって、「ペルソナ」を明確にすることは非常に重要です。
ペルソナとは「記事のターゲットとされる架空の人物」を指します。
例えば、この記事のペルソナはこんな感じです。
- 会社員
- 副業としてブログを伸ばしたいと考えている
- ブログ初心者
- 記事の構成方法がわからない
- SEOについて網羅的に知りたい
- フリーランス
- ブログに本格的に力を入れたい
- ブログ中級者
- 最近アクセスが伸びず、テコ入れをしたい
このような人(ペルソナ)が「どのようなキーワードで検索するか?」を調査してから書くと、この記事の情報を探してる人に届きやすくなります。
一方、これを間違えてしまうと、記事を必要としている人に届きません。
例えば、すでにブログでめちゃくちゃ稼いでいる人向けの記事として書いてしまい、「キーワード選定は重要ですよ!」と訴えても「知っとるわ!」と突っ込まれて終わりでしょう。
ブログにおいてペルソナを明確にするためにも、キーワード選定は重要なのです。
ユーザーに寄り添った記事を書ける
ペルソナが明確になったら、よりユーザーに寄り添った記事を書けるようにもなります。
検索の意図が明確なので、記事の構成や内容に要望に応じた記事を書けます。
ペルソナが知りたいと思っている情報を漏れなく盛り込み、1つの記事で疑問が全て解決するようにしてあげることで、他のブログを読む必要がなくなります。
1記事が長くなりそうな時は関連記事に誘導しても良いでしょう。
重要なのは「ユーザーの知りたい情報を的確に提供し、あなたのブログだけで検索を完結させてあげること」です。
Googleはユーザーが記事を閉じた後、すぐに違うキーワードで検索をしていたり、他のページを複数開いたりしている場合「このブログではニーズを満たせなかったのだな」とみなします。
これは検索結果の順位づけに影響するとされています。
それだけでなく、ユーザーも「このブログは信頼できる」とファンになってくれる可能性もあるでしょう。
さまざまな観点から考えてみると、キーワード選定を徹底的に行い、ユーザーに寄り添った記事を書くことは非常に重要なのです。
キーワードの種類を徹底解説!
ここまでブログにおいてキーワード選定を行うことの重要性を説明してきました。
ここからはキーワードの具体的な種類について解説していきます。
それぞれ「簡単に説明できる」くらいには理解しておきましょう。
ビッグキーワード
ビッグキーワードはその単語だけで月間の検索数が数千〜数万のキーワードを指します。
「メインキーワード」と呼ばれることもあります。
当然ながら多くのブログ、さらには企業が運営しているメディアが上位表示を狙うので、競合が多いです。
最も上位表示にあたっての難易度が高く、立ち上げたばかりのブログでいきなり上位表示を目指すのは難しいと考えた方が良いでしょう。
しかし、ビッグキーワードで上位表示ができれば相当なアクセスが見込めるので、ブログが育ってきたら狙いたいところです。
ミドルキーワード
ミドルキーワードは2語のフレーズで、月間の検索数は数百〜数千のキーワードです。
ビッグワードよりも上位表示させるハードルは低いですが、「余裕で上位を狙える」ほどは甘くありません。
ミドルキーワードで上位表示を目指すには、後ほど説明する「ロングテールキーワード」に関連するコンテンツをしっかりする必要があります。
簡単に言うならば「ビッグキーワードとロングテールキーワードの間」のキーワードです。
ロングテールキーワード
ロングテールキーワードはその名の通り長いキーワードで、3語以上の非常に具体的なフレーズです。
「ブログ 書き方 わからない」などが例に挙げられます。
検索ボリュームがビッグキーワードやロングテールキーワードに比べて少ないので、競合の数は多くありません。
また、検索の意図が非常に具体的なので、CV率※も高い傾向にあります。
※コンバージョン率=ブログを訪れた人が商品やサービスを購入・契約してくれる確率
クエリによってキーワードは異なる
クエリによってもキーワードは大きく異なってきます。
とはいえ、そもそも「クエリ」という単語についてご存知でない方も多いでしょうから、簡単に解説していきます。
検索クエリとは、「ユーザーが検索エンジンに入力した語句」のことです。
キーワードは「広告を出す側が設定する語句」で、クエリは「ユーザーが検索窓に打ち込んだ語句」です。
両者の違いを把握した上で、それぞれのクエリについて確認していきましょう。
Knowクエリ
Knowクエリは何かを知りたい、情報を仕入れようとユーザーが入力するクエリで、「インフォメーションクエリ」と呼ぶ場合もあります。
検索クエリに中でも最も使用されるものとされており、例えば「スマートフォン 種類」「肩こり 原因」などが挙げられます。
Knowクエリを入力するユーザーの目的は「知りたい情報を仕入れること」です。つまり、何かを購入しよう、またはサービスを契約しようと思っていることは多くありません。
よって、Knowクエリで検索し、ブログを開いてくれたユーザーを購買に繋げるにはまず問題提起をし、それを解決する方法として商品やサービスを紹介するのが良いでしょう。
そのためには他のブログやメディアでは提供できていない、有力で問題解決に活かせる知識や方法を提供し、アプローチすることが大切です。
Doクエリ
Doクエリは具体的に何かをしたい、行動を起こしたいと考えている人が検索するクエリで、「トランザクションクエリ」とも呼ばれます。
商品に関する問い合わせや購入、契約、資料請求などを目的としている人が検索し、「ジム 無料体験」「ハウスクリーニング 見積もり」などが例に挙げられます。
購買や行動を前提として検索しているユーザーがほとんどなので、当然ながら購買や契約に繋がるケースが非常に高く、優先的に狙うべきクエリであると言えるでしょう。
もちろん、競合のブログやメディアも狙ってくるクエリなので、他の記事よりも内容を充実させ、ユーザーにとって魅力的に映るよう工夫をする必要があります。
Goクエリ
Goクエリは特定のWebサイトにアクセスすることを目的として、明確な意図を持ってユーザーが利用するクエリで、ナビゲーションクエリとも呼ばれます。
例えば「Amazon」「楽天」などが挙げられ、著名なサイトや多く利用される商品名が多いので、検索される割合としては検索クエリの中で最も少ないとされています。
また、Goクエリで検索するユーザーが広告を開くことも少ないので、色々と工夫しても効果が出づらいのがデメリットです。
Goクエリという言葉には「特定の場所に行く」という目的で検索されるクエリも含まれます。
「ディナー 大阪」「カフェ 新宿」のようなクエリもGoクエリに含まれるので、こちらも併せて覚えておきましょう。
Buyクエリ
Buyクエリは検討している商品やサービスが購入・契約に値するのかどうかを見極めるために検索するクエリのことです。
Doクエリの中の「購入」に絞ったものと考えれば良いでしょう。
「商品名 口コミ」「歯ブラシ おすすめ」などが挙げられます。
まだ検討中ではあるものの、比較的購入に対して前向きな姿勢を持っているので、しっかり工夫して良い記事を書けば成果に繋げられる可能性は高いでしょう。
商品の購入までの動線をはっきりさせ、より売上を伸ばせるよう工夫しましょう。
キーワード選定に役立つツール
キーワード選定に役立つツールはさまざまありますが、下記の4つが代表的でしょう。
それぞれについて簡単に解説し、使い方についての記事も下に貼っておくので、気になる方はぜひ併せてご覧ください。
1.ラッコキーワード
- サジェストキーワードの抽出
- 競合記事の見出し抽出
- 周辺語・連想語取得
- 共起語取得
ラッコキーワードは言わずと知れたライターの誰もがお世話になっているツールです。
ラッコキーワードは特定のキーワードの検索候補(サジェストキーワード)をサクッとまとめて抽出してくれます。
そのほかにも質問サイトの「Yahoo!知恵袋」「教えてGoo」に掲載されているキーワードに関連した質問を検索してくれる「お悩み抽出」入力したキーワードに対してGoogle検索上位20サイトの見出し・タグ・構成などを抽出してくれる「見出し抽出」など便利な機能が満載です。
ほとんどの機能が無料で利用できるので、駆け出しの、まだ記事作成に予算を割けない方にもおすすめできます。
ラッコキーワードに関する記事は下記の2つです。無料で利用したい人は上の記事を、有料でもさらに発展的な機能を使いたい人は下の記事も併せてご覧ください。
2.Googleキーワードプランナー
- それぞれのキーワードの月間検索ボリューム
- 関連キーワードは何か
- 広告を配信した場合のクリック単価
Google キーワードプランナーはGoogle公式のキーワード調査ツールです。
そもそもSEOは簡単に言うならばGoogleが取り締まっているので、そのGoogleのツールの活用が重要であるのは言うまでもありません。
それぞれのキーワードの月間検索ボリュームを調べられるのが、ブロガーにとって最もありがたい機能です。
そのキーワードが「月間でどのくらい検索されているか」は記事作成において非常に重要な要素なので、それを確認できるだけでも必須のツールと言えます。
Google キーワードプランナーの詳しい使い方については下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せて確認してみてください。
3.Googleトレンド
- 検索キーワードの需要の推移を確認
- 過去24時間のトレンドワードを確認
- 過去のトレンドワードランキングを確認
- トレンド情報を自動取得
Googleトレンドは一言で言うならば「キーワードの検索数の推移をグラフで確認できるツール」です。
2004年以降のデータが全て集まっており、特定の期間を指定して検索できるので「過去30日間」はもちろん「過去2年間」などの指定もできます。
また、過去24時間のトレンドワードのチェックや過去のトレンドワードのチェックも可能です。
記事の方向性を考える上で非常に重要なので、こちも活用していきたいところです。
Googleトレンドの使い方についてはこちらの記事で紹介しているので、ぜひ確認してください。
4.Ubersuggest
- キーワードの検索ボリュームを確認
- 関連キーワードの確認
- 競合の流入キーワードの確認
Ubersuggestはキーワード選定ができるSEOツールです。
数あるキーワード選定ツールの中でも機能性が高く、操作も簡単なので、ブログ初心者の方にもおすすめできます。
ただし、無料プランでは機能が限られるので、予算を割けない人には少し不便かもしれません。
Ubersuggestの利用方法とできること、そして料金プランについては下記の記事で詳しく紹介しているので、気になる方は確認してみてください。
SEOキーワードはどこに入れる?
ではSEOキーワードの重要性と便利なツールについてわかったところで、抽出したキーワードをどこに入れるべきかについて考えていきます。
SEOキーワードを入れるべき場所は下記の4つです。
記事のタイトル
タイトルは記事の顔なので、ぜひSEOキーワードを盛り込みたいところです。
タイトルにキーワードが盛り込まれていないとそもそも記事が開かれないことが多いので、必ず入れるようにしましょう。
また、一昔前までは「キーワードは必ず左詰めで入れるべき」という考え方が主流でした。
しかし、実際のところ、そういった決まりは無いとされているので、無理に左にキーワードを入れて不自然な文章になってしまう場合は左詰め意識せず、自然な文章を作成しましょう。
見出し
もちろん、可能な限り見出しにもキーワードを入れるようにしましょう。
記事の目次を見た時にユーザーが「この記事は私が求める情報が載っていそうだ」と判断してくれますし、見出しを考える際もその方が楽です。
ただし、一昔前に流行した「【】でキーワードを全ての見出しに入れる」といった対策は不要です。
むしろスパムコンテンツとみなされることもあるので、入れない方が良いでしょう。
基本的にキーワードを入れるのはh2までで、h3以降は的確な見出しを作成するために必要な場合以外は、無理に入れる必要はないとされています。
メタディスクリプション
メタディスクリプションもぜひキーワードを入れたい場所です。
下記の画像の赤枠の部分のことで、記事を開こうか悩んでいるユーザーに記事の内容を簡潔に説明する重要な部分です。
メタディスクリプションはGoogleも評価基準の1つとしている部分なので、力を入れて作成しましょう。
本文
本文には「含めるべき」というよりも、「あまりにも含まれていない場合はユーザーの意図に沿った記事を書けていない場合が多いので、見直しをするべき」という考え方を持っておきましょう。
むしろ、あまりにもキーワードを詰め込むと不自然な文章になってしまいますし、特にSEOに関して良い効果もありません。
むしろコピペ率が上がってしまうことも多いので、とりあえず本文はキーワードの数を考えずに書き、少なすぎる、または多すぎる場合は調整するといった制作方法でOKです。
実際に選定したキーワードで記事を書いてみよう
ここからはいよいよ、実際に選定したキーワードで記事を書いてみましょう。
下記のステップで書くとスムーズかつ良質な記事作成ができるので、確認してみてください。
キーワード→検索意図を想定
まずはキーワードから検索意図を想定します。
Googleは優秀なので、検索意図、つまり読者が知りたいことを知れる、読者の悩みを解決できる記事を上位に表示してくれます。
そういった記事を作るためには読者が「何を知りたくて」検索したのかをはっきりさせましょう。
上位記事をしっかり分析する
上位記事は強力なライバルですが、必要な要素を的確に組み込んでいる素晴らしい記事であることは認めなければなりません。
ラッコキーワードの見出し抽出機能などを活用して、上位の記事が取り扱っていることの多いトピックは必ず盛り込みましょう。
ただし、「分析」するのは良いですが、「パクリ」はやめましょう。
コピペはもちろんダメですし、言い回しを変えるだけではなく、自分の中に知識として落とし込んでから「自分の言葉」で説明する癖をつけることが大切です。
特にブログ初心者の方は良質な記事を読むことで言い回しなども学べるので、スキマ時間などを活用して熟読するのがおすすめです。
検索意図とキーワードを構成に盛り込む
検索意図とキーワードがわかったら、続いてそれらを構成に盛り込んでいきましょう。
必ず、記事を書く「前」に構成を作成することが重要です。
もちろん、「執筆しながらアイディアが浮かんだとしても、盛り込んではいけない」というわけではありません。
しかし、構成は記事における設計図のようなものなので、あらかじめ作成した方が方向性がブレず、必要な情報を漏れなく盛り込むことができます。
執筆開始
構成が出来上がったら、いよいよ執筆を開始します。
記事作成のポイントはさまざまありますが、とにかく「必要な情報だけを」「簡潔に」伝えることが大切です。
「記事には文字数が重要である」と言う人も居ますが、文字数が多い記事が上位表示されるのは文字数が多いからではなく、文字数が多い方が必要な情報を網羅していることが多いからです。
よって、冗長な表現を使ったり、必要のない情報を盛り込んだりして、無理に文字数を稼いでも意味はありません。
「良い記事を書こう」と思って作成した結果、文字数が増えることが理想です。
むしろ読者が読んでいる途中で飽きてしまい、離脱率も上がってしまいますし、離脱率が上がれば検索順位も下がってしまいます。
ブログの文字数についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、気になるからはぜひご覧ください。
検索意図を考慮したメタディスクリプションを作成
記事が完成したら、最後にメタディスクリプションを作成します。
メタディスクリプションとタイトルは記事における「顔」とも呼べる部分なので、しっかりこだわって作成しましょう。
ユーザーが記事を開きたくなるような、魅力的なタイトルとディスクリプションを作成することが大切です。
【まとめ】キーワード選定はブログにおいて超重要!
今回はブログにおけるキーワード選定の重要性をSEOの観点から詳しく解説してきました。
ブログをもう一段階伸ばすにあたって、キーワードの選定は非常に重要です。
ブログ初心者の方はもちろん、アクセスが伸びずに悩んでいる中級者の方も、ぜひ本記事を参考に、もう一度キーワード選定に選定にこだわってみてください。